7月24日にGoogleが発表したAndroidの最新バージョンAndroid 4.3!
Android 4.2との違いやAndroid 4.3で追加された新機能を紹介します。
新機能や改善部分は主に描画の高速化、マルチユーザーで制限プロファイル対応、Bluetooth、位置情報、企業向け機能とセキュリティ、パフォーマンス解析があります。
その中でも開発者やギークな人向けなのは企業向け機能とセキュリティ 、パフォーマンス解析、Bluetoothで、一般の人向けなのはマルチユーザーで制限プロファイル対応と描画の高速化ではないでしょうか。
ではAndroid4.3の機能と4.3の基本から紹介していきます。
Android4.3のコードネーム
メジャーアップデートではなく、Android4.x系のバージョンアップなのでコードネームも「Jelly Bean」のままです。
Android4.3にアップデートできる機種
Googleから提供されているNexus 7にはアップデート通知が届いていますが、国内販売されているキャリアモデルではまだアップデートは提供されていません。
ドコモの2トップである「Xperia A SO-04E」も現状は4.1で8、9月にAndroid 4.2へのバージョンアップが予定なので、キャリアモデルでAndroid 4.3が手に入るのはしばらく先になりそうです。
Galaxy Nexus SC-04DをAndroid4.3にアップデート
Galaxy Nexus SC-04Dでブートローダーアンロック済み+キャリアアプリは不要だ!という挑戦者はFactory Images for Nexus Devicesに
Factory Images “yakju” for Galaxy Nexus “maguro” (GSM/HSPA+)のROMが用意されています。
Android4.3の新機能・変更点
マイナーアップデートながら、注目の機能が満載の4.3、変更点や新機能を紹介
描画の高速化
Android4系(ジェリービーン)で取り入れられたパフォーマンスの改善をさらに最適化させて高速になりました。
レンダリングを開始するのにかかる時間を削減し、スマホアプリのための高速な画像バッファ割り当てのウィンドウバッファ割り当て結果を改善、3Dコンピューターグラフィックス用3D API「OpenGL ES 3.0」に対応したことでテクスチャレンダリングやビジュアル効果が向上し、2D/3Dのグラフィックゲームを処理できる。
マルチユーザーで制限プロファイル対応
Android 4.2のマルチユーザー機能が強化されて、Android 4.3ではユーザーに制限を設定する機能が搭載された。
デバイスの管理者が制限を行えば、アプリ内のコンテンツ購入を無効にして子供が誤ってアプリ内のコンテンツを購入してしまうことを防げる。
Bluetooth
Android 4.3ではBluetooth AVRCP 1.3とBluetooth SMARTに対応しました。
Bluetooth SMARTとはBluetooth 4.0で追加された低消費電力通信規格のBluetooth Low Energyに対応した機器の総称で、
「Bluetooth Low Energy」は非常に少ない電力で駆動することが特徴です。
位置情報
センサ機能が強化され、ハードウェア併用によるバッテリー節約やWi-Fiに接続することなく、Wi-Fiから位置情報を取得する機能が追加されました。
バッテリー節約の為にWifiをオフにしてもWi-Fiネットワークに接続せずにWi-Fiをスキャンができ、ソフトウェアに比べて電力効率がいいハードウェアでの位置計算をおこなうことで、バッテリー節約を行いながら、高度な位置APIを提供しています。
企業向け機能とセキュリティ
企業向けやセキュリティ対応でも、WPA2エンタープライズアクセスポイントのWiFi証明書を設定する機能が追加され、SELinuxの使用、アプリからのsetuidを制限などが追加されました。
パフォーマンス解析
アプリ開発者向けの機能やバージョンアップとして、systraceツールの拡張バージョンのサポート、ファイルURIのStrictMode警告、画面上のGPUプロファイリングがあります。
GPUプロファイリングでは画面上のアプリのフレームレートを視覚化も強化され、バー、または折れ線グラフでデータを表示するかを選択でき、レンダリングの問題を特定することができます。
AVD Manager(Android Virtual Device Manager)でAndroid4.3
SDK ManagerでAndroid4.3(API 18)をインストールして、AVD ManagerからAndroid4.3の仮想マシンを作成します。
Windwos環境のAVDで作成する際にMemory OptionsのRAM割り当てに1024などを設定すると「On Windows, emulating RAM greater than 768MB may fail 」と表示されます。
Nexus7などだとデフォルトで1024になりますが、768へ変更しましょう。
Android4.3が起動しました。
エミュレータでは寂しいので、次回X86のAndroid4.3のUSBブートにチャレンジしたいと思います。
登場から1年(2012年6月)近くたって4.3までアップデートされたAndroid4.3はパフォーマンスを大きく改善し、さらにマルチアカウント機能の強化やユーザーインターフェイスの改善などさらに磨きがかかってきました。
国内端末でAndroid4.3アップデートが配信されるのはしばらく先になりそうですが、マルチユーザーで制限プロファイル対応など家族用など共有タブレットにはうれしい機能なので、アップデートを楽しみです!
Android4.3その他
開発者向けオプションのメニューが表示されていない場合の対処法
Android 4.2と同様にAndroid 4.3でも開発者向けオプションはデフォルトで非表示になっています。
開発者向けオプションは設定を7回をタップすると「開発者向けオプション」が表示されます。