話題になっているau iPhone5 LTEエリア誇張問題
それに付随してiPhone5を違約金なし解約できる?という噂や記事を見るようになりました。
中には2件の無償解約が出来た、との報道もあります。
AndRockではau iPhoneを違約金なしの無償解約が可能なのか?、実際どうなのかを確認してみました。
※はじめに
LTEエリア問題は人気機種だけに大きな反響を呼びました。
実際にiPhone5で期待したサービスを受けられなかった方々が多くいらっしゃることは確かですが、今回の記事は決して違約金なし無償解約への手続きを斡旋する記事ではありません。
LTEエリア問題はau側もすでに謝罪および訂正を行っています。
一部報道により「違約金なし無償解約が出来る!」などの誤った情報が出ないよう、東京都消費生活センターの方にも確認を行い、現在のauの公式対応について確認を行うことが目的となっています。
au iPhone5 LTEエリア誇張問題って何?
まずau iPhone5 LTEエリア誇張問題とは、KDDI(au)がiPhone5でLTEの高速通信サービスを受けられるエリアを、カタログやWEBサイトで実際より広く表示したとして、消費者庁から5月21日に景品表示法違反(優良誤認)で再発防止を求める措置命令を受けた問題です。
詳細としては、最大75MbpsのLTE高速通信のエリアを2013年3月末までに実人口カバー率96%に急速拡大と掲載されていましたが、実際にエリアを96%に拡大する計画があったのは、GooleのAndroid(アンドロイド)OSのスマートフォンだけで、iPhone5の場合は2013年3月末でのカバー率は14%だったとのことです。
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本当にau iPhone5の無償解約が出来るのか?(au ショップ編)
auショップに無償解約の確認を行ってみました。
今回はauショップ新橋店で確認を行ってみたところ、現在auショップとして公式に無償解約は行っておらず現状auショップでエリア問題を原因としてiPhone5を解約しても、9975円の解約料はかかるとのことでした。
ですので、エリア問題を起因としての解約料金についてはAUのお客様サポートに聞いて欲しいとのことです。
2件の無償解約について聞いてみましたが、お客様サポート側の判断になるので、auショップとして公式で無償解約の対応はおこなっていないとのアナウンスを受けました。
本当にau iPhone5の無償解約が出来るのか?(毎日新聞記事の検証)
では、毎日新聞に掲載されている2件の無償解約とはどういうことでしょうか。
東京都消費生活センターに確認してみました。
まず、東京都消費生活センターの担当の方に言われたことは、auのiPhone5 LTEエリア問題での無償解約については、一部報道に詳細が記載されておらず、『無償解約が可能』、もしくは『東京都消費生活センターから無償解約を要求』したようにとられてしまう可能性があるとのことでした。
さらに詳しくお伺いすると、
東京都消費生活センターへ15件の問い合わせがあったとのことですが、この数字は東京都消費生活総合センター以外の東京都の市町村ごとにある個々のセンターへの問合せを含めての15件となっているとのことでした。
また、LTEエリアの問題で2件の無償解約が行われたとのことですが、東京都消費生活センターが公式にauとやり取りした結果ではなく、『無償解約出来た』との報告を契約者から受けた件数とのことです。
東京都消費生活センターとしてはauから『無償解約や補填は行わない』との公式に回答を受けているとのことで、あくまでユーザーがauお客様センターと調整してどうなるのか?という部分だそうです。
ということは、契約者によっては解約金のケースが異なるということでしょうか?
それについては、東京都消費生活センターの担当の方としては
事実と違って契約したとのことで、消費者としては誤った契約にあたると考えられるが、行政としては契約の取り消しを命令することはできない。
今回のように広告表示の改善命令はできるが、契約などの民事命令は現状だせない。
だた、改善命令がでれば、交渉の一つの要素とはなる。
とのことですので、東京都消費生活センターに相談すれば無償解約できるわけではありません!
スタートに戻ってしまいますが、auお客様サポートに相談することがまずはスタートです。
また、消費生活センターの方に正式に対応していただくには、書面など必要になるものがあります。
実際に消費生活センターへ相談されるかたは、事前に確認を行ってください。
執筆時(5/23)の情報ですので、auの公式対応が変る可能性もあります。
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